私の過去
私は、大学に入ってからすごく思うことがある。それは、親と子の関係についてである。
私は、福岡県で生まれた。第1子であった私は大切に期待されて育った。大体なんでも買ってもらえたし、色んな習い事もさせてもらった。
しかし、母親は短気でヒステリック気質があり、小さい頃はすぐ母親に怒られた記憶しかない。父親は優しく、私の味方だと思っていた。
私が五歳になると、妹が生まれた。
赤ちゃんの頃から、私の何倍も顔が可愛いかった。それもあるが、両親は妹につきっきりで、私はとられたような気がしてならなかった。
特にその頃からだろうか、私の味方だと思っていたはずの父親が段々厳しくなっていった。
私には逃げ場が無くなった。
母親からも父親からも怒られ、私はいつの日からか人の顔色を伺ってしまったり、人にどう見られているかをすごく気にするようになった。
勉強しなかったら、怒られ、テストで高得点を取っても褒められることはほとんどなかった。
高校受験で落ちてしまったとき、滑り止めの私立に行くことになり、そのときは散々お金のことで責められ、また落ちたら行くはずだった私立には行かせてもらえなかった。話が違うと訴えたが、「俺が金を払うから俺が決める」と父親に言われ不本意入学。
高校三年間、全く充実した三年間を過ごすこともなく、大学受験。次こそはと思ったが、やはりうまく行かない。そこで、父親に不合格を知らせると、慰めのメールではなく、突き放すようなメールが送られてきた。
その時、私は思った。
「こんなの親じゃない」と。
愛情は全く感じられず、私は親を間違えたのだろうかと。
その後、なんとか後期受験で合格し、入学することになったが、それでもまだ「手伝いをしろ」「調子にのるな」といったメールが父から送られてくる。
意味がわからない。
子供に多くを求めすぎである。
また、文句を言えば、「養ってもらっている身で文句を言うな」と言われる。
親の権利を利用しているようにしか感じられない。
何故私はこんなにも我慢しなければいけないのか。
子供は親を選ぶことができない。
どれほど物を買い与えても、結局は愛情がなければ意味がない。私はそう思う。
他の家が羨ましいなとも思う。
こういう親を毒親と言う。
本人達は、親としての自分を正しいと思い込んでいる為、どれほど説得しても無駄であり、40歳超えてる人間が変わることなんてそうそうない。
だから私は諦めた。親を他人と思うようにした。親に認めてもらおうとも思わなくなったし、期待するのもやめた。
そして、私は自信のない自分から生まれ変わろうと決めた。散々否定され続けた私は、自分なんてものもなく、周りの目を気にしてしまうが、それはもう意識して治そうと決めた。
私は私の人生を生きたい。過去はもう捨てよう。